初心者でも簡単に弾けるピアノ曲10選

大好きなピアノ曲を弾くための練習に、膨大な時間をかける必要はありません。ここでは、初心者でも簡単に演奏できる曲と、成功のためのヒントをいくつかご紹介します。

最終更新日:2023年2月15日

ピアノの初心者や、長い間中断した後でピアノを再開した方は、ある問題に突き当たったかもしれません。それは、曲の美しさや込められた感情などその曲の魅力を残しつつ、手早く楽しく弾ける簡単なピアノ曲を見つけられないことです。flowkeyはこうしたジレンマへの解決策として、簡単だけど弾けるとかっこいい10のピアノ曲を多様なジャンルから選び、この記事でご紹介します。

また、初めて弾く曲として最適な曲の選び方や両手で弾けるようになる方法、速度の調整や繰り返し練習で演奏を磨く方法など、ピアノ曲を練習する上でのflowkeyからの基本的なヒントもご紹介します。

大好きな曲を練習するためのベストな方法を探している方向けに、flowkeyではあらゆるレベルに合わせて編曲した美しいアレンジを数千曲ご用意しています。無料アカウントを作成し、今日から練習を始めましょう。

今すぐ弾けるかんたんピアノ曲10選

成功の秘訣

ここに挙げる秘訣(ひけつ)を実践すれば、短時間で簡単に新しい曲が弾けるようになります。flowkeyではこの練習方法をサポートするためアプリを作りました。アプリは、こちらから無料でお試しいただけます。 

  1. 片手ずつ練習する。最初に右手、次に左手、自信が出てきたら次は両手を合わせて演奏します。
  2. 最初はゆっくり演奏する。ゆっくりしたスピードで曲がうまく弾けるようになれば、本来の速度で素晴らしい演奏ができるようになるまでの時間が短縮されます。
  3. 短いセクションを繰り返す。曲の中の短いセクションを単体で繰り返し練習しましょう。それがしっかり弾けるようになったら次のセクションに進み、その後は2つのセクションを通して練習します。この方法で曲を形にしていきましょう。
  4. 気分が上がる曲を見つける。好きな曲を演奏すれば、やる気を維持するのがさらに楽になります。flowkeyのライブラリをチェックして、あらゆる経験レベルに合わせた数千曲から曲を選んでみてください。

1. 「テトリス – コロブチカ」

拍手喝采間違いなし、レトロなビデオゲームの定番曲

1989年の人気ビデオゲーム「テトリス」のテーマ曲であるこの作品は、19世紀のロシア民謡「コロベイニキ(コロブチカとも呼ばれる)」を起源としています。 元々の民謡も、行商人と小作農の女性との恋を描いたとても活気のある音楽ですが、慌ただしいゲーム「テトリス」版の編曲にはこのゲームにぴったりの切迫感が加えられています。flowkeyの初心者向け編曲は、この曲の特徴である激しさを保ちながらも、短くてシンプルで楽しい練習ができる曲へと簡略化されています。右手が安定したメロディーを奏でる一方、左手が音を一つずつ伴奏として添える形です。

2. 「Holy」

ジャスティン・ビーバーのうきうきポップソング

この作品は、ピアノで演奏するととても素敵です。メロディーは真ん中のドの上下を動くので、鍵盤の動きに少し慣れる必要があります。右手は優しくシンプルなリズムで、左手で同時に演奏する音はわずかです。時間をかけて、異なるパターンを完璧にマスターしましょう。flowkeyの待機モードやループ機能が役に立ちます。これで、あなたのレパートリーのとっておきの一曲が増えるはず

3. 「月の光」

ドビュッシーの、うっとりさせる忘れられない美しい調べ

「月の光」は、有名な作曲家ドビュッシーの作品の中でも特に愛されるピアノ曲です。耳から離れない美しいメロディーを聴けば、すぐにその人気の理由が理解できるはず。曲の中盤から複雑度が増しますが、有名な出だし部分はそれよりはるかに簡単です。最初は右手がゆっくりとメロディーを弾き、左手がシンプルなピアノの分散和音(英語版)を奏でます。この素敵な曲の出だしを習得するだけでも、自分を含め聴いている人は全員鳥肌が立つかもしれません。flowkeyでは、こちらの曲を無料で練習できます。 

4. 「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」

エヴァネッセンスの壮大なラブソング

エヴァネッセンスの大ヒット曲「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」は、ロックスターになりきって演奏できる素晴らしい作品です。この曲は、この記事でご紹介する曲の中でも特に長く、最初の右手のメロディーは少し難易度が高めで、最後は左手がパターンを繰り返します。両手ですらすらと弾けるようになるまでには練習が必要ですが、一度マスターしたら、やってよかったと思えるはずです。

5. 「アメイジング・グレイス」

時代を超える、希望の讃美歌

有名で崇高な讃美歌であるこの曲は、ピアノ初心者でも簡単に習得できる曲です。flowkeyアプリ上で無料で練習できる初心者向け編曲では、右手のメロディーが左手の優しい分散和音にゆったりと重なります。短くてシンプルで優しい曲「アメイジング・グレイス」は、即興演奏にとても適しています。この曲のあらゆる雰囲気を発見し自分なりにアレンジするため、速度を上下させたり、ペダルのありなしを試したりしてみましょう。flowkeyでは、「アメイジング・グレイス」を無料で練習できます。

6. 「Where Did You Sleep Last Night」

ニルヴァーナが一躍有名にした怖い民謡

レッドベリーの1944年の録音にインスピレーションを得て、ニルヴァーナが1993年に作ったこの曲のカバーは、瞬く間に有名になりました。それでも、この曲のオリジナル版が1800年代にさかのぼることはご存知でしたか? 興味深い歴史があるこの曲ですが、「Where Did You Sleep Last Night」は簡単なピアノ曲として最適です。右手のメロディーは心地よくゆったりと流れ、左手の伴奏音はまばら。シンプルさゆえに、弾き語りや大音量での力強い演奏など、心の赴くままに曲に込められた感情に浸ることができます。 

7. 「ジムノペディ 第1番」

エリック・サティの物思いにふけるピアノ独奏曲 

この曲で最も難しい部分は、おそらく曲名(!)でしょう。サティはこの曲を、「ジムノペディ」と題する3曲シリーズの一つとして作曲しました。ゆっくりでシンプルなこの曲は、初心者のピアノ練習にはもってこいです。驚くほど瞑想(めいそう)的で悲しげな「ジムノペディ 第1番」には、深い感情が秘められています。サティが残した指示には、この曲をゆっくり悲しげに演奏すること(“Lent et douloureux”)と書かれていることを考えると、これも当然です。とてもシンプルな曲ですが、多くの複雑な感情が込められているため、とても練習しがいがあり忘れられない演奏になります。

8. W.C. ハンディの、一見楽しげな定番ブルース

1900年代初頭に作曲されたW.C. ハンディの代表曲で、米国での黒人男性の連れ去りと奴隷化を題材としています。歌詞は、こうした男性らの妻の視点から語られます。「ジョー・ターナー」は、彼女たちの夫を連れ去った男を指しています。曲の悲痛な冒頭は比較的軽快なメロディーにはずみ、右手はシンプルなスイング、左手は分散和音をいくつか奏でます。この曲に込められた感情の複雑さは、控えめに表現できるものではありません。そのため、この曲は初心者向けの易しい曲でありながら、ピアノの持つ感情表現の可能性を模索するのにぴったりの開始点です。

9. 「カントリー・ロード」 

ジョン・デンバーの郷愁を誘うヒット曲

カントリーソングの定番であるこの曲は、その有名さゆえ、ウェストバージニア州の公式州歌の一つになったほど。それ以降、様々なアーティストが少なくとも150回、複数の言語でこの曲をカバーしてきました。日本では、ジブリ映画「耳をすませば」で有名ですね。優しくシンプルで、少し悲しげなメロディーのこの曲には、故郷に思い焦がれる多くの人の心に語りかける何かがあります。flowkeyの初心者向け編曲は、オリジナルの魅力を損なうことなく「カントリー・ロード」を簡略化しています。人がしゃべり出したり、あるいは歌い出したりするような曲を探している人にはぴったりです。

10. 「月光」

ベートーヴェンの悲痛な傑作

ベートーヴェンの「月光」は、彼の作品の中でも特に有名な曲で、多くの映画で使用されてきました。心を動かされる力強い作品で、第1楽章は実は初心者にも手が出しやすいものです。メロディーは穏やかなパターンを繰り返し、気をつけるべきシャープはわずか。flowkeyでは初心者向けコースで、シャープの位置が楽に分かるようなレッスンをご提供しています。実際よりも難しく聞こえる曲なので、自信をつけたいときや人をびっくりさせたいときに弾くにはピッタリ。

flowkeyで大好きな曲を演奏しよう

あなたの演奏レベルに合った弾きやすいピアノ曲を選ぶことで、目標が達成でき、ピアノの練習がはるかに楽しくなるでしょう。大好きな曲を演奏しているときには、やる気が維持しやすくなります。

ここでご紹介した簡単なピアノ曲の中に、ピアノに向かいたいとそわそわさせるような曲はありましたか? flowkeyでは、デスクトップ版とモバイル版の両方をご用意しています。ぜひ全ガイドにアクセスし、ライブラリ全体をチェックしてみてください。

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