穏やかで哀愁を帯びたこの曲の楽譜には、作曲家サティによる「Lent et Douloureux / ゆっくりとした痛みを伴う」という演奏指示が書かれています。ですが曲全体で見ると、最後には楽観的な雰囲気が漂っています。この「ジムノペディ」という曲名の由来には、様々な説があります。「ギュムノパイディア」と言う古代ギリシアの祭典をイメージしたと言う説もありますが、サティ自身はフロベールの小説に着想を得たと語っています。またこの曲は当時ラトゥールの詩を添えてに出版され、その詩は音楽を反映した夢のようなイメージが描かれています:「炎の中で琥珀色の原子が光り輝き、サラバンド(3拍子のスペインの優雅な踊り)とギュムノパイディアが交わる」
月の光 – ドビュッシー
クロード・ドビュッシーの『ベルガマスク組曲』の第3曲として書かれたこの曲、フランス語の原題は「Clair de Lune」。ドビュッシーのピアノ独奏曲の中でも特に有名な作品で、夜空の月を見上げているような、切なく穏やかな気持ちにさせてくれます。シンプルなピアニシモで始まり、徐々に表情豊かな早い指の動きへと変化していきます。荘厳で感動的に発展し、穏やかなラストへと続きます。
ヘヴィメタルを代表するメタリカのこの曲、初めて聞いた方は意外に思うかもしれません。でも一度聞けば、この曲は哀愁漂うメロディを持つ、力強いロック・バラードだと納得できるはず。ヴォーカルのジェイムズ・アラン・ヘットフィールドは、ガールフレンドとの遠距離電話を題材にこの曲を書きました。その冒頭は「どんなに遠く離れていても、君のそばにいる(So close, no matter how far)」から始まります。
Let Her Go – パッセンジャー
「彼女を手放す(let her go)」というタイトルが、この曲の全てを物語っています。この曲は、失恋の心の痛みを、その時は感謝できなかったかもしれないけど、今では何よりも恋しくなってしまうような些細なことも含めて、耐え難いほど詳細に捉えています。「そしてあなたは彼女を手放す(and you let her go)」という歌詞を繰り返すことで、メッセージは最終的にはポジティブなものになり、彼女(あるいは彼、あるいは彼ら)を忘れる事ができます。
2018年リリースのこの曲は、「あなたに恋をしたのは間違いだった(falling for you was my mistake)」という歌詞で始まる切ないナンバー。失恋は、誰もが経験する悲しい現実ですが、この曲は、それでも前に進んでいくんだという前向きな気持ちで終わります。「私の名前を呼んで、そして私は自分の道を行く(Call out my name, and I’ll be on my way)」。次の道を歩んでいくことで、傷ついた心が癒される。これにはきっと誰もが共感できるはず。