後にflowkeyの創業者となるヨナス・ゴスリングが、「ピアノをもう一度弾けるようになりたい」と思ったことが、全てが始まりでした。幼少期にピアノを習っていたヨナスは、ベルリンの大学に在学中、大好きだったピアノをもう一度始めたいと考えていました。

当時学生だったヨナスは、レッスンに通う時間もお金もなかったため、始めはYouTubeなどの動画サイトを使用して練習していました。無料で様々な練習動画が見られるYouTubeを使って練習すれば、ピアノがすぐに上達し好きな曲が弾けるようになると思っていました。

動画で学ぶことの問題点

ところが、練習動画でピアノを学ぶことは容易ではありませんでした。多くの練習動画は、ゆっくりすぎたり、速すぎてついていけないかのどちらか。繰り返し練習したい部分で、何度も動画を止めたり戻したりすることが煩わしく、なかなか練習に没頭することができませんでした。

ヨナスは、YouTubeでの学習をあきらめました。でも、ピアノをもう一度弾けるようになりたいという夢はあきらめませんでした。ピアノを独学で学ぶには、もっと良い方法があるはず。動画を使った練習が、ただ画面を見るのではなく、より実際のレッスンのようにならないだろうかと考えたのです。

ピアノを学ぶもっと良い方法は？

まずは単純なことから考えていきました。動画で手を置く位置や、弾く音がわかるとしたら？ 正しい音を弾くと、動画が自動的に進むようにしたらどうだろう？ 一時停止や巻き戻しをする必要なく、もっと早く簡単にピアノが学べるようなアイディアを考案しました。

このようなアイディアを出していく中で、ただの動画を超える機能を搭載するために必要なのは、テクノロジーであるとヨナスは気がつきました。この課題を解決するため、彼は同じ大学の親しい友人2人とチームを組み、これまでにない独自のUIを搭載した動画の開発に着手しました。

プロダクトの開発をさらに後押ししたのは、リアルタイム音符認識アルゴリズムの研究をしていた学生との出会いでした。このアルゴリズムは、音声認識と同じように、楽器が発する音響信号を処理し、演奏されている音や和音を検出できるのです。

テクノロジーで学び方を変える 

こうして、これまでに開発してきた独自の動画インターフェイスに、音認識技術を搭載することになりました。その結果、まさにヨナスが動画での練習で感じていた問題点を解決する画期的なテクノロジーが生まれました。ピアノを弾いたことのない人が数週間〜数カ月ではなく、たった数分で曲を弾くことを可能にしました。

この新しいテクノロジーが搭載された動画プレーヤーは、ユーザーが弾いたピアノの音を「聴く」ことができます。正しい音を弾いているか認識し、正しく弾けると曲が進みます。端末を譜面台に置き動画を再生し、あとは演奏するだけ。動画を操作するために鍵盤から手を離す必要はありません。誰にも邪魔されず、純粋にピアノの演奏に集中することができます。

そして、革命へ

ユーザーにプロトタイプを試してもらったところ、想像以上に好意的な反応がありました。これが、新しい技術を市場に送り出す自信につながりました。2015年、開発チームはついにピアノ学習アプリ「flowkey」をリリース。人々のピアノ学習方法を革新的に変えたこのアプリは、またたく間に人気音楽学習アプリとなりました。現在では、全世界500万人以上のユーザーがflowkeyを利用しています。

この革新的な技術を試すには？ ウェブサイトからで「flowkey」に登録するか、スマートフォンやタブレットでアプリをダウンロードするだけ。いずれも無料で一部の練習曲とピアノレッスンのコースをお試しできます。プレミアム版にアップグレードすると、1,500曲以上の練習曲ライブラリ及び、すべてのコースをご利用いただけます。

これまでにない新しいピアノ学習を体験してみませんか？ 今すぐ無料でflowkeyを試して、弾きたい曲を演奏しましょう。